アッセイとは。検出方法に適したマイクロプレートの選定が重要

アッセイとは。検出方法に適したマイクロプレートの選定が重要

科学や医学の分野においては、特定のサンプルについて試験や分析を行う“アッセイ”が広く実施されています。

アッセイの際には、マイクロプレートの活用が欠かせません。マイクロプレートが持つ複数のウェルを用いることで、アッセイが効率的に行えるようになります。

一方で、マイクロプレートにはさまざまな種類があるため、アッセイの内容に合ったマイクロプレートを選定することが欠かせません。

この記事では、アッセイの概要や種類、アッセイの検出方法に合ったマイクロプレートについて解説します。

なお、マイクロプレートについてはこちらの記事で詳しく解説しています。併せてご確認ください。

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目次[非表示]

  1. 1.アッセイとは
  2. 2.アッセイの種類
    1. 2.1.生化学アッセイ
    2. 2.2.セルベースアッセイ
  3. 3.アッセイによる検出方法の違い
  4. 4.セルベースアッセイに適したマイクロプレート『Aurora Microplates™』
  5. 5.まとめ

アッセイとは

アッセイとは、科学や医学の分野においてサンプルの量や性質、機能的な活性、反応などを定性的に評価・測定するために行われる試験・分析のことです。

アッセイを行うことでサンプルに含まれる物質の特性を把握できます。そのため、毒性の検査や薬効の評価、環境のモニタリングなどさまざまな目的で実施されています。

アッセイの種類

アッセイは、生体内の物質を測定の対象とする生化学アッセイと、細胞を測定の対象とするセルベースアッセイの2つに大きく分けられます。

生化学アッセイ

生化学アッセイとは、試験管内において生体分子の結合や活性を検出・定量・研究するために用いられる分析手法です。

抗原と抗体の反応を利用する免疫アッセイやタンパク質の定量を行うタンパク質アッセイも生化学アッセイに含まれます。

なお、免疫アッセイは反応後に洗浄工程を行うヘテロジニアスアッセイと、洗浄工程を行わないホモジニアスアッセイに分けられます。

ヘテロジニアスアッセイとホモジニアスアッセイでは、マイクロプレートの表面材質について、適したものが異なっています。

▼ヘテロジニアスアッセイとホモジニアスアッセイにおけるプレートの使い分けの例

アッセイの種類
マイクロプレートの表面材質
ヘテロジニアスアッセイ
細胞接着処理未処理で、タンパク質や核酸などのサンプルが結合しにくい材質のもの
ホモジニアスアッセイ
細胞接着処理未処理で、タンパクや核酸が強固に結合するもの

セルベースアッセイ

セルベースアッセイとは、細胞の増殖・生存率・細胞毒性などを測定するために用いられる分析手法です。

セルベースアッセイでは、細胞培養をさまざまな環境に置き、細胞の生化学的な活性やメカニズムを分析します。これにより、生化学アッセイと比べてより生体に近い条件下での評価が行えます。

なお、セルベースアッセイについてはこちらの記事で詳しく解説しています。併せてご確認ください。

アッセイによる検出方法の違い

生化学アッセイとセルベースアッセイでは検出方法が異なります。生化学アッセイでは吸光検出や蛍光検出、発光検出などを行うのに対して、セルベースアッセイではイメージングが用いられます。

また、マイクロプレートは検出方法によって適した色が異なるため、アッセイの内容によって使い分ける必要があります。

▼検出方法とマイクロプレートの組み合わせ

アッセイの種類
検出方法
マイクロプレートの色
生化学アッセイ
吸光検出
クリア
蛍光検出
黒、黒クリアボトム
発光検出
白、白クリアボトム
セルベースアッセイ
イメージング
クリア、黒クリアボトム、白クリアボトム

蛍光検出にはウェル同士の干渉を防ぐ黒、発光検出には発光が分かりやすい白のマイクロプレートが有効です。セルベースアッセイのイメージングにおいては、撮影のためにウェルの透明性が求められます。

マイクロプレートの選び方についてはこちらの記事で詳しく解説しています。併せてご確認ください。

セルベースアッセイに適したマイクロプレート『Aurora Microplates™』

Aurora Microplates™』は、シクロオレフィンポリマー製の高性能イメージングプレートです。

シクロオレフィンポリマーの特徴となるガラスに近い光学特性によって、セルベースアッセイで行うイメージングにおいて重要な高い透明性を実現しています。

▼Aurora Microplates™ の特徴

  • 高い透明性によって、広い波長域での観察性が向上
  • 低い自家蛍光性によって、弱い光シグナルの検出を実現
  • 平坦性の高さによって、少ないZ軸スライスでの撮影が可能

動物由来成分不使用の『細胞培養用オリジナルプレート』もあり、アニマルフリーな培養環境を実現できます。薬物スクリーニングやハイコンテントスクリーニング、細胞観察、癌・神経・細胞治療研究など幅広い用途に活用いただけます。

まとめ

この記事では、アッセイについて以下の内容を解説しました。

  • アッセイの概要
  • アッセイの種類
  • アッセイによる検出方法の違い
  • セルベースアッセイに適したマイクロプレート

アッセイは、科学や医学の分野でサンプルについて定性的に評価・測定する目的で実施される試験・分析です。生化学アッセイとセルベースアッセイに大きく分けられます。

アッセイの種類によって使用する検出方法が異なり、検出方法ごとに適したマイクロプレートの種類にも違いが生じます。

イメージングを行うセルベースアッセイにおいては、透明性の高いマイクロプレートの選定が有効です。

Aurora Microplates™』は、シクロオレフィンポリマーを使用した透明性の高いマイクロプレートです。一般的なポリスチレン製と比べてより鮮明な画像を撮影できるため、セルベースアッセイを効率的に実施できます。

セルベースアッセイに適したマイクロプレートをお探しの方は、こちらからサンプルをお試しください。


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